第23回石川滋賀県人会総会について         文責 岡田 稔

 2024年の元旦16時10分頃起こった能登半島地震では、まさに龍の如く天地動転しあらゆる種類の壊滅的大災害が金沢以北全域を中心に発生し、多くの犠牲者や甚大な被害となりました。ここに改めて心からの哀悼とお見舞いを申し上げます。

 このため、当会の総会も一時不透明感も漂いましたが、少しでも前を見ていこうという役員会での思いから 総会の開催に漕ぎつけました。

 2月18日(日)は快晴で大変暑い日となり、出席会員17名委任状10名のもと総会開会となりました。

 まず、堀会長のあいさつでは、能登半島地震への思いと総会開催の苦渋の判断の一端を述べられた後、当会の財政事情を慮って、ホームページを活用して新しくバナー広告収入を導入したことを紹介されました。続いて杉本顧問からは、高齢者における日々の介護対応と健康維持1万歩続行のご努力のお話をいただきました。

 ありがとうございました。当会も高齢化著しく如何に健康管理や病気予防に日々ご配慮されている方々も多いかと思います。

 次に議事に入る前に今回の地震による会員方の被害をお聞きしましたが、多少の軽微な被害は出た方が数名おられましたが、一方で、内灘町での液状化・流動化による甚大な被害が余り報道されていないようなので、更なる報道への熱い思いの要望意見が出され、更に補償対応についても能登地域と同様扱いのご意見に会員も感じ入りました。続いて、委任状の回答のお一人に、堀尾信一様の奥様からご主人様が昨年10月に他界され、生前当会にお世話になった事への御礼が添えられていたことをご報告し、御冥福をお祈りしました。

 これから議事に入りますが、要点のみ報告します。

2023年度 事業報告(東木企画担当):故郷訪問バスツアーは参加者小数のため中止とする。

     収支決算報告(望月会計担当)

     監査報告(徳田監査役・高橋監査役)

      以上3案 賛成多数でご承認得る

2024年度 役員案提案(堀会長):役員全員の留任推薦に賛成多数でご承認得る

     事業計画(東木企画担当):故郷訪問は困難なため石川県近辺での秋の親睦会形式に衣替えしたい。

     予算案(望月会計担当):堀会長提案のバナー広告5社の賛同をもとに新規に予算計上した。

      バナー広告5社の紹介

       アーク引越センター株式会社   株式会社アーバンホーム   株式会社石田屋

       ウィルフラップ株式会社       株式会社金沢ポートサービス

       なお、機会あれば会員の積極的ご利用を期待したいとの会長説明もありました。

 

      以上2案 賛成多数でご承認得る

 次にご案内㏚コーナーで、2点在りました

  1. 前田昌彦会員より『北陸国展』の開催と出展について

    ご本人の作品含め48点の絵画・写真の展覧会です。2月22日(木)~26日(月)
    石川県立美術館で入場無料です。前田様の会場駐留は未定ですが、皆様のお越しを。

  2. 田島茂代会員への聞き取りからのご案内

    これは、当初3月30日金沢アートホールで行われる予定の田島茂代ソプラノリサイタル(筆者の推定
    語)が地震のため使用不能になったことから、京都大学宇治キャンパス・きはだ(黄檗)ホールで6月
    21日(金)夜・無料での開催に変更されることになりました。皆様の応援よろしくお願いします。

 

    なお、詳しくは、当HPやラインなどでお知らせ予定です。

 

  いよいよ当日の最大イベントの講演会を伝えします。

    タイトル:キャラクタービジネス   石川さんの場合 (これはキャラクターの愛称です)

      講師:堀 勘四郎

  『なぜ テレビ局にキャラクターが必要か』

     昔の時代の地方テレビ局の自社制作率は 10%台で、どこのテレビを見ているのかわからない。

     このため、視聴者やスポンサーに訴えて地方テレビ局のイメージを上げる必要性が高まってきた。

  『キャラクターとりへの道のり』

     昭和47年に石川県に来て、石川テレビの運行部を振り出しに、編成部、業務部、営業部、報道部、
     制作部、編成部、役員へと異動する。当時の上司(副社長)から聞かれたことから編成部を2度わ
     たる。

     -編成部の仕事-テレビ局のキャンペーンの実施
     最初の始まりは“Uちゃん坊や”   なお、UとはUHF(極超短波)放送のこと。
     そのうち、UHF放送局が県内に2社できたため、単独のキャンペーンづくりを考え、“てれびわかし
     い"(逆に読んでみて!)も出したが、いつも単年度で終わる。

   『息の長いキャンペーンができないものか』

     石川テレビ局独自のキャラクターづくりの公募

     唯一の条件は ―石川テレビを連想させる―  こととした。

    12人応募され、3作品に絞り、全社員の(A、B、C案)投票とする。社長、会長はB案支持、私はA
    案。
    「ここで忖度したら失敗する」と判断。「女性はA案に圧倒的支持」ありを拠り所に、改めて 上司に
   掛け合うと「わかった。任せる。」こうして2003年5月30日“石川さん” 誕生。
   その後、“石川さん”は、日本民間放送連盟CM部門最優秀賞に輝く。それは、シンプル過ぎると言える
   潔さが印象的で好感度高い作品と評価されたためである。

   『キャラクタービジネスのはじまり』

     2002年 i-LAND ショップを香林坊109 4Fにオープン

     2003年 “石川さん” 誕生

          

     これらを契機に、地元和菓子屋や靴下屋さらには神社のお守り、干支の絵皿づくりなどとのコラボ。

     “石川さん焼き”では、石川県産業創出機構からの支援を得る。

      さらに、“石川サンバ”を歌詞に方言を入れた石川サンダーズの作品を2008年7月DVD発売。

     次に、“石川さん名刺”づくりを始めるが、会長はノン。一方で、女性社員が泣いて訴えるので、再度
     上司に交渉したら、何とOK!

 

 

   








 『堀氏の教訓:やりたいなら二度行け!』で楽しい有意義なご講演ありがとうございました。

     なお、“石川さん”のおかげでご本人は役員になれましたと喜んでおられましたのが、印象的でした。

     そして、当日、“石川さん”煎餅や“石川さん”九谷豆皿を会場で配られましたことに御礼申し上げます。

      ―続いての懇親会は映像でのみ紹介します。   お疲れ様でした。ありがとうございました。

 

         総会風景

 














         講演風景

 
















         集合写真

 










         懇親会風景