第22回 石川滋賀県人会 総会と講演会         文責 東木 美憲

 新型コロナウィルスの感染が未だ収まらず油断できない状況の中ですが、感染防止対策を徹底して総会を開催することができました。皆様のご協力に感謝いたします。

総会

 第22回石川滋賀県人会総会が2023年(令和5年)2月19日、金沢市の勤労者プラザにおいて開催された。会員37名のうち15名(委任状14名)の出席があった。会は型通り杉本会長、竹田顧問の挨拶で始まった。この挨拶の中で残念なことであるが、会長から本年度で会長を辞し次の代への交替の申し入れがあった。続いて議事が進行され昨年度の事業報告、決算報告、監査報告が行われ一括承認された。事業では新年懇親会と故郷バス旅行がコロナ過のため中止になったこと、20周年の行事として故郷の銘菓を全会員に届けたことを含め報告された。次に会則の一部改正が承認された。会は23年度の役員について議事が進行し、ここで冒頭の挨拶にあった会長の辞意を酌み、会長交代が承認された。次期会長は前会長の意向もあり堀勘四郎氏が推薦され、満場一致で承認された。次に新会長のもと副会長以下理事、監査役が決定・承認され新体制が決まった。ここで新旧両会長から退任と新任の挨拶があった。新会長からは会の発展のため積極的に取り組みたいと力強い言葉があった。会は23年度の事業計画、予算案が提案され、承認されて総会を閉じた。

 辞任された杉本前会長は2代目会長として県人会21年のうち18年の長きに渡り本会を指導していただいた。会の礎を築き、発展に尽力された功績は計り知れない。次年度から顧問という立場になられるが、さらなる指導をお願いする次第である。

講演会

 引き続いて講演会が行われた。今年の演者は本会の会員で、お茶販売業を営んでおられる「茶舎 観壽 古谷正寿氏」にお願いした。演題は「滋賀のお茶の歴史」で、講演の途中にお茶を入れていただくという実演付きの講演会になった。

 お話はいくつかの話題に分類されていて、チャとは、お茶の樹の最初、日本に伝わったお茶の種、伝教大師の持ち帰った茶、歴史に刻まれた2つの話、広がるお茶の産地、などの話題に沿って進められた。

 お茶文化の発祥は紀元数千年前とされる。中国の神農が薬としてお茶を発見したのが始まりとされる。中国の南部、東南アジアの一角の山地にある茶の樹が原産地と言われる。日本とりわけ滋賀に伝わったのは、天台宗の開祖伝教大師(最澄)が9世紀初め、中国から日本へ持ち帰ったのが最初である。大津日吉の里にタネを蒔いた。共に帰国した僧永忠もお茶を嗜んでいる。12世紀後半には臨済宗の僧栄西もタネを蒔き栽培し、お茶を広めた人といわれる。滋賀では朝宮・土山・日野などで栽培されており、全国消費量の約0.6%である。途中演者からお茶のサービスがあったが、いただいたお茶は「日吉茶園由来の茶」で希少価値のあるお茶との説明があった。

 講演はパワーポイントを利用してのわかりやすいお話で、途中珍しいお茶をごちそうになり、ありがとうございました。なお講演内容は筆者の独断でまとめさせていただいた。

 

     総会風景                            

 

新会長                          退任会長への花束贈呈 

講演会                          講演資料の一部 

      記念撮影