石川滋賀県人会
第20回石川滋賀県人会総会について 文責 岡田 稔
今年で第20回目となる石川滋賀県人会の総会が2021年2月14日、金沢勤労者プラザにて会員16名と委任状16名のもとに開会することが出来ました。目下、石川県では、新型コロナウィルスの拡散防止抑え込みのため、県独自に「『飲食』『若者』感染拡大特別警報」が出されて初めて迎えたバレンタインデーの日曜日でありましたが、皆様のご協力と感染防止対策を徹底してこぎつけられたためです。ご協力ありがとうございました。従いまして、総会後の懇親会はできませんことから、総会時にはその後の講演会のテーマも意識され、二人の女性理事からの発案で、滋賀県の名のあるお茶菓子(※)をお取り寄せし石川の棒茶も用意して頂き、和やかな雰囲気で行うことが出来ました。
まず、杉本会長は、コロナ禍のため故郷訪問ツアーの取り止めや月例理事会も半分程度になりましたが、滋賀県は「スカーレット」や「麒麟が来る」で盛り上がった年であったこと、一方、今年11月には当会が設立20周年を迎える中で秋に湖北方面の記念旅行やささやかな記念品も考えたいと挨拶されました。
次に竹田顧問より挨拶され、少し意訳となりますが要約します。新型コロナウィルスで 世の中が翻弄され終息の様子が見えないのは残念であるが、今日の総会ができお祝いを申し上げます。紀元前412年「医学の父ヒポクラテス」は一集落が全滅したことを記録に残しウィルスと呼んでいる。一方、ある人はコロナの惨禍を「宇宙のサイボーズショック」と茶化しているが、武漢日記(封鎖下60日の魂の記録)の人間ドラマでは、白楽天の漢詩に 『かならず春が来る』とあり、日本もそのことを希望としたい。心のありようを変えてしまったが、心の穏やかな将来を期待したいと結ばれ、印象に残る含蓄ある挨拶ありがとうございました。
議事に入り、各担当理事より2020年事業報告と収支決算及び監査報告され、一括承認されました。今回は、コロナ禍のため故郷訪問ツアーは中止になり残念でした。次に2021年役員改選では全役員の留任のご承認を得、一方、2021年事業計画案及び予算案では、創立20年を記念した故郷への旅行は10月に湖北方面を中心に計画する案で承認されました。
続いて、ご出席されました新入会員の紹介に移り、日本茶と台湾茶の専門店をされている古谷正寿様と茶道家の高橋勇太様が拍手のもと滋賀県人会にデビューとなりました。
これからは、講演会に移り、高橋勇太様から「茶道と滋賀」という演題でパワーポイントによりご講演頂きました。詳しくは、別添レジメを参照していただければと思いますが、特異な面では、自己紹介にありますように、大学史学科での卒論を「浅井久政の権力構造について」の研究以来、滋賀の魅力に引き込まれ、滋賀の大ファンになり、当会の女性理事や古谷正寿様とのご縁で当会に入られたとの事であります。インスタグラムを通して、毎日のお茶菓子とお茶を世界に発信されていますので、興味ある方は開いてみてください。中味の充実したご講演ありがとうございました。こうして、新年総会は無事お開きになりましたが、 一日も速いコロナの終息を願いつつ、秋の故郷訪問旅行が実現できますよう祈念します。
※1.彦根銘菓 季節限定「埋れ木さくら」:井伊直弼が御修養時代の詫び住い『埋木の 舎』から命名した抹茶と和三盆糖のお菓子。
2.銘菓 「近江八景」:安藤広重の名筆による浮世絵景色に表され、広く知られた近江八景に因んで八つのふやきの銘菓。―瀬田の夕照・石山の秋月・粟津の晴嵐・唐崎の夜雨・三井の晩鐘・矢橋の帰帆・堅田の落雁・比良の暮雪
別添レジメ:「滋賀の茶の湯」
総会風景 講演会風景