金沢から世界へ発信 SNSで文化を伝えるインスタ茶道部      杉本 寛

   ―高橋勇太さんの活動―

 高橋勇太さん(36歳)は金沢生まれの金沢育ちです、大学卒業後社会人になってから遠州流茶道を習いました。滋賀県長浜生まれの大名小堀遠州との関連から高橋さんは滋賀県についての関心が高く研究心も旺盛で昨年石川滋賀県人会に入会されました。2014年元旦から毎日かかさずSNSで金沢から世界に向けて自分のたてた抹茶とお茶受けの和菓子の写真を投稿し既に2400回以上になります。以前はアパレル会社で勤務し現在は服飾店で働いている関係上、服装に関心が高く200点以上の服をお持ちだそうで投稿の写真は和装ではなく洋服が多いようです。  
 「インスタ映え」が流行語大賞に選ばれた17年に雑誌の取材を受けた際「インスタ茶道部」の名で紹介されました。以降「インスタ茶道部長」を自称し「#インスタ茶道部」を使い始めると世界中に広まり延べ数万件投稿されているそうです。今年1月北陸中日新聞に大々的に日曜版の一面総てを用いその活動ぶりが掲載され大きく反響されました。
 この度8月7日北陸放送(MRO)TVに高橋さんの活動が詳しく放送されました。金沢市野町西茶屋街にある築100年になる自宅の内部を改装した茶室で主に紹介されました。
 インタグラム上自分がお茶を楽しんでいる様子やお菓子とかお抹茶とかお茶会に行ったとかいう写真を投稿することによって、それに共感している不特定多数の人たちと緩くSNS で繋がっています。自分の立てた抹茶に四季折々の茶菓子を添えた写真は日本国内のみならず世界の人々から人気を博しているようです。又、現在インスタライブという機能を使ってお点前の様子や茶菓子の説明及び友人の陶芸作家が作った茶わんの紹介も行なっています。
 一昨年には茶箱を持ってロシアのウラジオストークからフランスのパリまで列車で移動しその間多くの外国人とふれあい日本文化の「茶道」を共有したそうです。今後はオンラインで茶道教室の開催を考えたく現在オンライン講座を開きすでにドイツ、アメリカ、ヴェトナムからの申し込みがあるそうで高橋さんの夢は益々広がりを見せています。
(本記事は、北陸中日新聞および北陸放送(MRO)「レオスタ」の画面から作成しました。)